心理的・身体的データ収集の実験台に

森林作業に関わる研究をしている機関というものがあります。今日は、そこで行われている研究用データの収集のため実験台となりました。今回の目的は、森林内で作業する重機作業において人体への影響を解析し、労働負担を定量化し、今後の労働災害を低減すること。で、操縦者の操作と重機の挙動、その際の人体の影響をセンサーで読み取りデータ化し、機械作業の安全性向上に役立つサンプル取りを行うとのことでした。

これまで、模式的な環境でのデータ採取はしていたそうですが、実際の山でのデータ取りはこれが初めてとのことで、自然環境(地質・傾斜・凹凸・その他の複雑な要素)が無数に存在している環境でのデータ収集はとても貴重なものだということで、今回の実験条件は、切り倒した丸太を運搬車に積んで、山の中をその運搬車で搬送した後、運搬車から丸太を下す作業までのデータ収集でした。

カメラ付きの眼鏡を装着。この眼鏡、被験者が見ている風景と同時に視線がどこにあるのかもモニタ出来るようになっています。

キャリブレーションを実施。視線センサーを調整しています。

この眼鏡、高級自動車が変える値段とのことでびっくり!(養生テープが巻いてありますが、以前の研究生が壊したとか・・・)

私が見ている風景とその視線マークが無線通信でパソコンに映し出されています。

この豚ちゃんもセンサー。胸の周りをベルトで巻き、センサーを固定して心拍データを採取します。
不整地運搬車(フォワーダ)にもカメラと加速度センサー等様々なセンサーが付けられました。

安静状態を測定するため、5分重機に座って待機。

そしてGo!山道へと入っていきます。やばい!緊張してきた!

私の作業の一部始終が丸見えの状態。視線モニタリングで、あたふたする様子も筒抜け!!

後の解析で、映像と収集データの結合によって丸裸になるだろうなぁ~。

あぁ~恥ずかしい!

のほほん

Posted by 伊藤 輝樹